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施工事例紹介

Construction case

エレベーターリニューアル工事

2018/03/15

しっかりとメンテナンスしているエレベーターでもリニューアルが必要です。

エレベーターのリニューアルとはどのような工事を行っているのでしょうか?今回は実際にリニューアル工事を行ったエレベーターの工事内容を見てみましょう。対象となるエレベーターは一般的なビルで使われている 1993年製造、三菱社製の油圧式エレベーターで11名乗り650kgのタイプです。工事期間は12日間。1日あたり4名の体制で工事を行い、本体工事は10日間、残りの2日間は意匠工事となりました。通常のオフィスビルなどに使われているエレベーターは普段のメンテナンスにより安全性と性能の維持が保たれておりますが、部品の経年劣化によりエレベーターの故障率は高くなります。対象となるエレベーターは生産から25年が経過している為、通常メンテナンスによる機器の維持管理に限界があり、部分的な修理や改造を行なってもシステム全体の劣化は防ぎようがないためにリニューアル工事が行われました。

エレベーターリニューアルのタイミング

エレベーターには3つの耐用年数という時間的な基準があります。

【法定耐用年数】

税法上の資産価値の事を指している法定耐用年数は17年と言われています。

【計画耐用年数】

物理的な寿命として計画耐用年数があり、こちらは25年と言われています。

【限界耐用年数】

物理的な限界として、限界耐用年数があり、こちらは30年と言われています。

仮に建物の寿命を50年とした場合、25年でエレベーターを入れ替えることが安全性と経済的に良いと考えられています。また、エレベーターの製造メーカーでは家電製品同様に年数が経過したエレベーターの部品供給停止や製造停止を行っています。そのためにもリニューアル工事を行う事をお勧めしております。

エレベーターのリニューアル計画

エレベーターのリニューアル工事のお知らせについては対象となるエレベーターが生産から概ね23年経過した段階でお客様にお知らせさせていただいております。受注を頂いた後に実測調査などを行うために、エレベーターのリニューアル工事着工は最短でも3ヶ月後となります。

カゴ内の操作盤を交換
カゴ内の操作盤を交換
乗り場の操作盤を交換
乗り場の操作盤を交換
乗り場の操作盤を交換
乗り場の操作盤を交換
乗り場の操作盤を交換
乗り場の操作盤を交換
機械室制御盤も新しいものに交換
機械室制御盤も新しいものに交換
機械室のサイレンサーには作動油の流動音を消音する役目があります。サイレンサーがない場合、脈動しているような音が乗り場にいても響き、カゴ室に振動となって伝わってきてしまいます。
機械室のサイレンサーには作動油の流動音を消音する役目があります。サイレンサーがない場合、脈動しているような音が乗り場にいても響き、カゴ室に振動となって伝わってきてしまいます。
油圧ユニットは油圧ジャッキと呼ばれる昇降用機器へ油を送るユニットです。ジャッキによりカゴ室を昇降させます。
油圧ユニットは油圧ジャッキと呼ばれる昇降用機器へ油を送るユニットです。ジャッキによりカゴ室を昇降させます。
地震感知器はP派、震度1以下で最寄りの階へ停止し、1分間の休止状態になります。その後本震がなければ自動復旧します。S派、震度4程度で最寄りの階へ停止し、休止状態となります。
地震感知器はP派、震度1以下で最寄りの階へ停止し、1分間の休止状態になります。その後本震がなければ自動復旧します。S派、震度4程度で最寄りの階へ停止し、休止状態となります。
昇降路内リミットスイッチとはエレベーターが昇降する時の安全装置です。昇降路上下にカゴ室が衝突してしまうことを電気的に防ぐ役割があります。万が一壊れた場合はセンサーが異常感知しエレベーターは停止します。
昇降路内リミットスイッチとはエレベーターが昇降する時の安全装置です。昇降路上下にカゴ室が衝突してしまうことを電気的に防ぐ役割があります。万が一壊れた場合はセンサーが異常感知しエレベーターは停止します。
カゴ上に設置してあるドア開閉モーター交換
カゴ上に設置してあるドア開閉モーター交換
カゴ上近接スイッチはカゴ室が昇降し、減速、停止する位置を検知するスイッチです。万が一壊れた場合、急停止やレベル誤差などの不具合が発生します。
カゴ上近接スイッチはカゴ室が昇降し、減速、停止する位置を検知するスイッチです。万が一壊れた場合、急停止やレベル誤差などの不具合が発生します。
昇降路内テイルコードとはカゴに設置している電気機器と制御盤を通信させるための電線です。
昇降路内テイルコードとはカゴに設置している電気機器と制御盤を通信させるための電線です。
カゴ上に制御機器があります。これらも交換対象です。
カゴ上に制御機器があります。これらも交換対象です。
油圧オイル用温調器、通称オイルクーラーはタンク内の油を循環し空冷式で冷却します。油圧機器の保護及び寿命を延ばすのが目的です。
油圧オイル用温調器、通称オイルクーラーはタンク内の油を循環し空冷式で冷却します。油圧機器の保護及び寿命を延ばすのが目的です。
停電自動着床装置とは、停電が発生した場合、最寄下階(油圧式は下降作動)で停止し、通電復旧まで待機します。
停電自動着床装置とは、停電が発生した場合、最寄下階(油圧式は下降作動)で停止し、通電復旧まで待機します。
昇降路の主ロープ(ワイヤー)交換
昇降路の主ロープ(ワイヤー)交換
カゴ内の床面のタイル貼り換え
カゴ内の床面のタイル貼り換え
各階乗り場の扉をダイノックシート貼り作業
各階乗り場の扉をダイノックシート貼り作業
カゴ内の側面にもダイノックシート貼り作業
カゴ内の側面にもダイノックシート貼り作業
カゴ内に防災BOXを設置
カゴ内に防災BOXを設置
カゴ内の照明を蛍光灯からLEDに変更
カゴ内の照明を蛍光灯からLEDに変更
耐震対策として機械室内の油圧 パワーユニットの下に免震ゴムを設置
耐震対策として機械室内の油圧 パワーユニットの下に免震ゴムを設置
耐震対策として機械室内の制御盤転倒防止策済み
耐震対策として機械室内の制御盤転倒防止策済み
耐震対策として機械室内の油圧パワーユニットを床面に固定
耐震対策として機械室内の油圧パワーユニットを床面に固定
作業前準備、養生作業 床面に傷等つけないようにしっかりと養生してから作業を進めます。
作業前準備、養生作業 床面に傷等つけないようにしっかりと養生してから作業を進めます。
各階乗り場も養生します。
各階乗り場も養生します。
機械室内の機器を解体し撤去したところ
機械室内の機器を解体し撤去したところ
制御盤解体、搬出
制御盤解体、搬出
新しい制御盤の搬入作業風景
新しい制御盤の搬入作業風景
新しい油圧パワーユニットの搬入風景
新しい油圧パワーユニットの搬入風景

 
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